電子工作ではんだ付けを行うとき、慣れていない人ははんだを多く使ったことで他の端子とショートさせてしまったなどの経験を持つ人も多いのではないでしょうか。適量で取り付けることがポイントですが、上手にはんだ付けができないとイモはんだになることもあるので注意が必要です。イモはんだは、はんだ付け不良を意味するものです。原因はコテ先の温度が低すぎて、なおかつコテ先をあてている時間が短すぎると起こるといわれており、適温での作業と適度な当て時間がコツになって来ます。
ただ、これは慣れることでそれほど難しいものではないため、練習を繰り返しながら上達できる作業です。見た目は、フレット形状が富士山型ではなく丸みを帯びた方になるのが特徴です。表面から見るとしっかり半田が付いているイメージですが、導通チェックをするとはんだと端子は絶縁状態になっていたり、接点不良になっているなど電子回路の機能として働きません。ICなどの場合は、何度もはんだ処理を繰り返していると熱破壊が起こることもあるので、電子工作初心者はICソケットを使うことをおすすめします。
ICソケットは、文字通りICを取り付けるための電子部品です。最初にICソケットをはんだ付けして、その後でICをソケットに挿入して使用します。はんだを取り除くことなくそのまま取り外しができるので、ICを交換したいときなど便利です。ちなみに、フレットははんだ付けでリードおよびランドの間にできるはんだ形状を指すもので、富士山型が良く球体のように丸みを帯びているものは結合状態が悪いなどの判断になります。